vol.10:1986
179.THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR _ Dionne & Friends
愛のハーモニー #1:86/01/18-86/02/08(4wks.)

この曲は、1974年「Then Came You/愛のめぐり逢い」のNo.1ヒットを持つディオンヌ・ワーウィックが、Elton JohnとStevie Wonder、そして、1973年「Midnight Train to Georgia/夜汽車よジョージアへ」のNo.1ヒットで知られるGladys Knight & the Pips のグラディス・ナイトと、さらに3人のNo.1アーティストを迎えて組んだ豪華4人組のユニットで、エリザベス・テイラーの提唱したAIDS救済基金へのチャリティーソングとして全米No.1を記録。この年の年間1位にもなりました。
しかし、この曲のオリジナルはRod Stewartで、Rod Stewartと言えばチャリティには最も縁遠い感じがするというのに、「Da Ya Think I'm Sexy」といいこの曲といい非常に意外な組み合わせです。
とは言ってもこの曲を書いたのは、私が一番好きな作詞家、Carole Bayer SagerとBurt Bacharachの黄金コンビです。
なお、Dionne Warwickと言えば、1980年、Bee GeesのBarry Gibbの作曲、プロデュースによるヒット曲「Heartbreaker」も有名で、私がMr.Heartbreakerを名乗るとこの曲を連想する人が多かったです。現在は、Mariah Careyなのかもしれませんが、本来は、Pat Benatarのデビューヒット「Heartbreaker」にちなんだものです。

180.HOW WILL I KNOW _ Whitney Houston
恋は手さぐり #1:86/02/15-86/02/22(2wks.)

ご存知、Whitney Houstonの2曲目のNo.1ソングです。
日本では圧倒的にバラードアーティストとして知られるWhitneyですが、本国アメリカではこの曲のヒットが、彼女のR&Bシンガーとしての確固とした地位を固めたのではないかと思います。
私も、Whitneyのナンバーの中では一番好きな曲です。

181.KYRIE _ Mr. Mister
キリエ #1:86/03/01-86/03/08(2wks.)

この曲は、ミスター・ミスターの2曲目のNo.1ヒットです。
タイトルの「キリエ」は、聖書にあるラテン語「Kyrie eleison(主よ、あわれみたまえ)」の一節で、この言葉自体が歌詞の中に何度も出てきます。
ただ、本来、ラテン語では「キリエ エレイソン」と発音するそうなのですが、何回聞いても「キリエ イレアサン」と言ってるようにしか聞こえません。いいんでしょうか?

182.SARA _ Starship
セーラ #1:86/03/15(1wk.)

この曲は、見事カムバックしたスターシップの2曲連続のNo.1ヒットです。
綴りを見ただけだと「サラ」なのかと思いますが、間違いなく「セーラ」です。
セーラと言えば、私にとって真っ先に頭に浮かぶのは機動戦士ガンダムのセーラさんですから、この曲を聞くたびにセーラさんの歌だと思ってました。
Starshipは、この後、1987年にも映画「マネキン」の主題歌「Nothing's Gonna Stop Us Now/愛は止まらない」がNo.1を記録しています。日本では、この曲で彼らを知った人が多いでしょう。

183.THESE DREAMS _ Heart
ジーズ・ドリームズ #1:86/03/22(1wk.)

この曲は、ハートの初のNo.1ヒットです。
ハートは、本来、ウイルソン姉妹を中心とした、「Barracuda/バラクーダ」などのギンギンのロックでならしたロックバンドでしたが、この曲や、Anne Wilson と Mike Renoのデュエットで、日本でも大ヒットした、映画「Footloose」の挿入歌「Almost Paradie」などバラードでのヒットが続き、すっかり、バラードアーティストになってしまい、結局はメンバーはウィルソン姉妹の2人だけになってしまいます。
ウイルソン姉妹と言えば、デビュー当時、その美貌はファンを魅了したものでしたが、この頃にはお姉さんのNancy Wilsonはぶくぶくに太ってしまい、それをごまかすため、プロモーションビデオでは、明らかに縦と横の比率が違う絵で登場してきて笑わせてくれたものでした。
Heartは、この後、1987年にも「Alone」がNo.1ヒットになっています。

184.ROCK ME AMADEUS _ Falco
ロック・ミー・アマデウス #1:86/03/29-86/04/12(3wks.)

ファルコはオーストリアのウィーン生まれ。映画「アマデウス」のヒットで有名になりましたが、アマデウスはモーツァルトのミドルネームで、オーストラリアの偉大な祖先であるモーツァルトのことを歌った曲というわけです。
この曲は元は全編ドイツ語の曲で、日本でもドイツ語盤がヒットしたので、アメリカでもドイツ語の曲が1位になったと勘違いしている人が多いですが、複数あったバージョンの中でアメリカで一番ポピュラーだったのはやはり英訳盤でしたので、それは間違いだと言えるでしょう。
ただし、この曲がアメリカでも火がついた最大の要因は、オリジナル盤の「アマデウゾンカン」と聞こえるバックコーラスの連呼が女性器を意味する「cunt」を連呼しているように聞こえて笑えるというものだったので、その部分はしっかり残ってました。
まあ、よく放送禁止にならなかったものです。

185.KISS _ Prince
キッス #1:86/04/19-86/04/26(2wks.)

この曲は、プリンスの3曲目のNo.1ヒットになります。
Princeはこの後も、1989年に映画「バットマン」の主題歌「Bat Dance」などをNo.1ヒットにしていましたが、90年代の半ば頃、レコード会社との契約のトラブルから、「プリンス」という芸名での活動ができなくなりました。
そのため、名前がわけのわからないマークになり、誰もそのマークの読み方がわからないということで、欧米のマスコミでは、the Artist 4merly Known As Prince(かつてプリンスとして知られたアーティスト)と呼ぶようになりましたが、日本では「元プリンス」としか呼ばれず、まぬけな感じになってしまいました。
そのうち、うやむやなのかトラブルが解決したのか、Prince名義でアルバムが発表されるようになって現在に至っています。

186.ADDICTED TO LOVE _ Robert Palmer
恋におぼれて #1:86/05/03(1wk.)

1978年「Every Kinda People」、1979年「Bad Case of Loving You」などのスマッシュヒットで知られたイギリス生まれのロバート・パーマーは、1983年、「Some Like It Hot」のヒットで知られるDuran DuranのTaylor兄弟とのユニットPower Sationを経て、ソロ復帰第1弾としてリリースした曲がNo.1ヒットとなったこの曲でした。
この曲は何と言ってもビデオが有名で、顔を白塗りした黒服の女性達がけだるく演奏しているバックバンドを演じているビデオと言えば、思いつく人も多いでしょう。数多くのビデオがパロディにしている元ネタです。
あまりにも女性をモノとしてしか見ていないとフェミニズムの攻撃対象となったことでも有名です。
Robert Palmerは、後にも「Simply Irresistable」が最高位2位を記録するなどのヒットを放っていますが、2003年に54歳の若さで亡くなっています。惜しい人をなくしたものです。

187.WEST END GIRLS _ Pet Shop Boys
ウェスト・エンド・ガールズ #1:86/05/10(1wk.)

日本では、「Go West」のヒットで有名なペットショップボーイズは、イギリス生まれの2人組。
この曲のタイトル「West End」はロンドンの中心地で、New YorkのBroadwayに匹敵する、ロンドンの演劇街です。
「Raptute」という前例はありますが、本格的なラップソングとして初めて全米1位になったのはこの曲だと言っていいでしょう。
ただ、詞の内容はどう考えても夢に破れた者が「この街は最低だー」と愚痴っているという暗い曲で、私はあまり好きではないのですが、先日、イギリスで行われた調査で、60年代のビートルズや70年代のクイーンと並んで80年代を代表する曲としてこの曲が選ばれたと聞きます。
よっぽどイギリス人は暗い曲が好きだということなのでしょう。私は首をかしげるばかりです。
ちなみに、ジャケット写真は裏ジャケットです。はい、日本ではこの曲、「Opportunities」という曲のB面としてリリースされているのです。何を考えているのか?という感じですが、当時、ラップ調のこの曲が日本でうけるとは思えなかったのでしょうね。

188.GREATEST LOVE OF ALL _ Whitney Houston
グレーテスト・ラブ・オブ・オール #1:86/05/17-86/05/31(3wks.)

この曲は、Whitneyの3曲連続No.1ヒットです。
元はモハメッド・アリの生涯を描いた映画「The Greatest/アリ ザ・グレイテスト」の主題歌で、George Bensonが歌って1977年に最高位24位を記録していた曲で、その頃はたいした曲じゃないないなと思っていたのですが、Whitneyの歌唱力と人気のおかげですっかり大メジャーな曲になってしまいました。
しかし、この曲、日本では、最初、Whitneyのデビュー曲「You Give Good Love/そよ風の贈り物」のB面にC/Wされていたというのですから、相変わらず、日本のレコード会社の選曲はもったいないです。まあ、No.1になってちゃんとA面の曲として再発されているのでよしとしましょう。
Whitneyのその後の活躍は説明する必要はないでしょうが、当時、絶大な人気を誇っていたBobby Brownと結婚したのに、だんなのほうはすっかり落ちぶれてしまい、世界一のヒモと呼ばれるようになってしまったのはかわいそうな気がします。

189.LIVE TO TELL _ Madonna
リヴ・トゥ・テル #1:86/06/07(1wk.)

この曲は、マドンナの3曲目のNo.1ソングで、大ヒットとなったアルバム「Like a Virgin」に続くニューアルバム「True Blue」からの第1弾先行シングルでした。
ダンサブルな曲でヒットを重ねたMadonnaの新譜からの第1弾がバラードのこの曲というのはかなり意外でしたが、逆に、Madonnaはバラードもいけるのだなと、Madonnaの名声を高める結果になりました。

190.ON MY OWN _ Patti La Belle & Michael McDonald
オン・マイ・オウン #1:86/06/14-86/06/28(3wks.)

この曲は、1975年「Lady Marmalade」のNo.1ヒットで知られるLabelleのPatti LaBelleと、Doobie BrothersのMichael McDonaldとのデュエット曲で、この曲もCarole Bayer SagerとBurt Bacharachの黄金コンビによる曲です。

191.THERE'LL BE SAD SONGS _ Billy Ocean
サッド・ソングス #1:86/07/05(1wk.)

この曲はBilly Oceanの久々のNo.1ヒット。Billy OceanもすっかりバラードアーティストとなってしまってのNo.1ヒットでした。
なぜか、私はこの曲のシングルを持っていませんでした。買いそびれたんでしょうか。

192.HOLDING BACK THE YEARS _ Simply Red
ホールディング・バック・イヤーズ #1:86/07/12(1wk.)

なぜか、この年、イギリスのアーティストが次々とヒットを放ち、さながら、第3次ブリティッシュインベーションといった様相を呈していました。彼らもイギリスのグループです。
後に彼らは、1989年、「If You Don't Know Me by Now/二人の絆」を再びNo.1ヒットとし、日本ではこの曲で彼らを知っている人が多いことでしょう。
また、1992年のヒット「Stars」が、現在、日本では車のCMのBGMとしてオンエアされています。

193.INVISIBLE TOUCH _ Genesis
インビジブル・タッチ #1:89/07/19(1wk.)

メンバーのPhil Collinsがソロとして大成功を収めていたジェネシスの、グループとして初のNo.1ヒットとなったのがこの曲でした。
しかし、結局、Phil Collinsはソロ活動に専念することになり、グループは自然消滅してしまいます。結局、この曲は、Genesisにとって、最初で最後のNo.1ヒットとなったのでした。
その後、Phil Collinsが、1989年に「Another Day in Paradise」をNo.1ヒットにした他、メンバーのMike Lutherfordも、新たに組んだバンド、Mike + the Mechanicsで、1989年に「Livin' Years」のNo.1ヒットを放っています。

194.SLEDGEHAMMER _ Peter Gabriel
スレッジハンマー #1:86/07/25(1wk.)

Genesisが初のNo.1になったと思いきや、次に1位になったのは、元ジェネシスのこの人、ピーター・ガブリエルでした。
この曲は何と言っても、コマ撮りを駆使したモーションアニメによるビデオが有名で、初めてこの曲のビデオを見た時は、それは驚いたものでした。
結局、ビデオの面白さがヒットにつながったわけで、実際、MTV史上、Michael Jacksonの「Thriller」に次いで最も多くオンエアされた曲だと言われています。
ただ、Peter Gabrielはその後も、こったビデオを発表してきましたが、MTVが衰退したこともあってか、どれも大きなヒットにはなっていません。

195.GLORY OF LOVE _ Peter Cetera
グルーリー・オブ・ラブ #1:86/08/01-89/08/08(2wks.)

Peter Ceteraは、「If You Leave Me Now/愛ある別れ」「Hard to Say I'm Sorry/素直になれなくて」などのChicagoの名バラード曲を書いた本人で、事実上、当時のChicagoのリーダー的存在でした。
そして、彼がChicagoを離れ、ソロ第1弾として放ったヒットがこの曲で、映画「Karate Kid 2/ベスト・キッド2」の主題歌でもありました。
中心人物がいなくなったことで、Chicagoはもうダメなのではないかと思われましたが、1988年に「Look Away」がNo.1ヒットになり、1989年の年間1位になるなどしっかり生き残っています。

196.PAPA DON'T PREACH _ Madonna
パパ・ドント・プリーチ #1:86/08/15-86/08/23(2wks.)

この曲はMadonnaの2曲連続のNo.1ヒットです。
Madonnaについてはその後の説明は不要でしょう。ロック界の女王として今も健在ですね。

197.HIGHER LOVE _ Steve Winwood
ハイヤー・ラヴ #1:86/08/30(1wk.)

ブルーアイドソウルの神童として、15歳でSpencer Davis Groupに参加、その後、Traffic、Blind Faceと、60年代のイギリスを代表するロックバンドで活躍していたSteve Winwoodの初のNo.1ヒットがこの曲でした。
そして、この曲やアルバム「Back in the High Life」は高い評価を受け、この年のグラミー賞を総ナメすることになりました。
Steve Winwoodは、1988年にも「Roll with It」をNo.1ヒットにしています。

198.VENUS _ Bananarama
ヴィーナス #1:86/09/06(1wk.)

バナナラマもイギリスの3人組。イギリスでは絶大な人気を誇っていた彼女達でしたが、本物志向のアメリカでは、彼女達のようなアイドルグループはなかなかうけないため、彼女達も全く売れていませんでした。
しかし、この曲は曲のよさで見事にNo.1に輝き、彼女達はアメリカでも人気を獲得するのに成功したのでした。
この曲は、1970年、Shocking BlueのNo.1ヒットで、みんながよく知ってる曲でしたが、ディスコサウンドへのアレンジが大成功をつかみました。
それもそのはず、プロデュースしたのは、後にSAWサウンドと呼ばれるStock/Aitken/Watermanのトリオで、この後、Kyrie Minogue、Rick Astleyなど、イギリスから次々とディスコスターを送り込んでくることになるのでした。

199.TAKE MY BREATH AWAY _ Berlin
愛は吐息のように〜トップガンLOVEテーマ〜 #1:86/09/13(1wk.)

Jessica Simpsonのリバイバルヒットでも知られるこの曲は、この年に大ヒットした映画「トップガン」の挿入歌で、主題歌だったKenny Logginsの「Danger Zone」は2位止まりだったのに、この曲は1位になりました。
ベルリンは、名前のわりにアメリカのアーティストで、カリフォルニアで結成されています。

200.STUCK WITH YOU _ Huey Lewis & the News
スタック・ウイズ・ユー #1:86/09/20-86/10/04(3wks.)

この曲は、彼らにとって2曲目のNo.1ですが、個人的に非常に思い出深い曲となりました。
そう、RFラジオ日本での「全米トップ40」が放送終了となった際の、最後のNo.1がこの曲だったのです。
思えば、私がラジオ関東の「全米トップ40」を聞くようになってちょうど10年。既に就職していた私にとって、この番組の終焉は自分にとっても青春の終わりが来たような感じがして感慨深いものでした。
しかも、この間のNo.1ヒットがちょうど200曲というのも因縁深いので、1986年のNo.1ヒットはまだ8曲ありますが、ここで区切りをつけることにします。 最後まで見てくださって、ありがとうございます。


- PLUS ALPHA -


WALK LIKE AN EGYPTIAN _ Bangles
エジプシャン #1:86/12/20-87/01/10(4wks.)

と、挨拶はしましたが、1986年のNo.1ヒットを語る上で、この曲ははずせないでしょう。
BanglesはGo-Go'sと並ぶ、ガールズバンドの代表選手ですが、実績は、Banglesのほうが遙かに上です。特にこの曲は1987年の年間No.1になっています。
何と言ってもボーカルのSuzanna Hoffsがかわいくて、アイドル的人気もすごいものでしたが、この曲は、3人がワンコーラスづつリードボーカルを取っています。
「エジプト人のように歩く」というタイトルの通り、ビデオではいろんな人が手を横にして歩いていましたが、実際のエジプト人はそんな歩き方はしないだろうなと思ったものでした。

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